申し訳ありません。新しい画像(問題220)がアップロードされていたにも関わらず、直前の問題(219)の解説をしてしまいました。 改めて、新しい画像の問題 220 について、解説記事を作成します。
【問題】
次の関数のグラフをかけ。
(1)
$$ y = x^2 – 2|x| $$(2)
$$y = x|x+3|
$$
【解答】
-
(1) $y$ 軸に関して対称な W字型のグラフ。 頂点は $(1, -1)$ と $(-1, -1)$ 。原点 $(0, 0)$ と点 $(\pm 2, 0)$ を通る。
-
(2) $x = -3$ を境に、下に凸の放物線と上に凸の放物線がつながったグラフ。 $x \ge -3$ では $y = x^2+3x$ (頂点 $(-\frac{3}{2}, -\frac{9}{4})$ ) $x < -3$ では $y = -x^2-3x$ (頂点 $(-\frac{3}{2}, \frac{9}{4})$ の一部)
導入
こんにちは、スマスクです! この記事では、式の一部に絶対値がついた関数のグラフの書き方を解説します ✏️。 前回のように「全体に絶対値」がついている場合は「折り返し」で一発でしたが、今回のように $x$ だけに絶対値がついている場合や、式の一部についている場合は、**「場合分け」**という正攻法で攻めるのが確実です。 「絶対値の中身がプラスかマイナスか」で世界が変わる感覚を、グラフを描きながら体感していきましょう!
各問題の解説
考え方のポイント
絶対値記号 $|A|$ を見たら、反射的に次の2つに場合分けをする習慣をつけましょう。
- 中身が $0$ 以上 ($A \ge 0$) なら、そのまま外す $\to A$
- 中身が負 ($A < 0$) なら、マイナスをつけて外す $\to -A$
このルールに従って式を書き換えれば、絶対値のない普通の2次関数の問題に早変わりします!
(1) $y = x^2 – 2|x|$
詳しい解説: 絶対値の中身は $x$ です。なので、$x \ge 0$ か $x < 0$ かで場合分けをします。 ちなみに、$x^2 = |x|^2$ なので、この式は $y = |x|^2 – 2|x|$ と見ることもできます。これは $y$ 軸対称な偶関数であることを示唆しています。
ステップ1:$x \ge 0$ のとき(右側) 絶対値をそのまま外します。
$$y = x^2 – 2x $$グラフを描くために平方完成します。
$$ y = (x-1)^2 – 1 $$これは、頂点 $(1, -1)$ で下に凸の放物線です。 ただし、描くのは $x \ge 0$ の範囲(y軸より右側)だけです。 原点 $(0, 0)$ と $(2, 0)$ を通ります。
ステップ2:$x < 0$ のとき(左側) 絶対値をマイナスをつけて外します( $|x| = -x$ )。
$$y = x^2 – 2(-x) = x^2 + 2x $$平方完成します。
$$ y = (x+1)^2 – 1 $$これは、頂点 $(-1, -1)$ で下に凸の放物線です。 描くのは $x < 0$ の範囲だけです。
ステップ3:グラフを合体させる 右側のグラフと左側のグラフを合わせると、y軸に関して左右対称な、アルファベットの「W」のような形のグラフになります。
(2) $y = x|x+3|$
詳しい解説: 絶対値の中身は $x+3$ です。 中身が $0$ になるのは $x = -3$ のときなので、ここが場合分けの境界線になります。
ステップ1:$x+3 \ge 0$ つまり $x \ge -3$ のとき 中身がプラス(または0)なので、絶対値をそのまま外します。
$$y = x(x+3) = x^2 + 3x $$平方完成して頂点を求めます。
$$ y = \left(x + \frac{3}{2}\right)^2 – \frac{9}{4} $$頂点は $(-\frac{3}{2}, -\frac{9}{4})$ で、下に凸の放物線です。 $x \ge -3$ の範囲を描きます。$x=-3$ のとき $y=0$、$x=0$ のとき $y=0$ を通ります。
ステップ2:$x+3 < 0$ つまり $x < -3$ のとき 中身がマイナスなので、マイナスをつけて外します。
$$y = x {-(x+3)} = -x(x+3) = -x^2 – 3x $$平方完成します。
$$ y = -\left(x + \frac{3}{2}\right)^2 + \frac{9}{4} $$頂点は $(-\frac{3}{2}, \frac{9}{4})$ で、上に凸の放物線です。 ただし、描くのは $x < -3$ の範囲だけです。この範囲ではグラフはずっと下の方にあります。
ステップ3:グラフをつなぐ
絶対値を含む関数のまとめ
- 式全体ではなく、一部に絶対値がある場合(例:$|x|$ や $|x+3|$)は、**「場合分け」**が基本戦略です。
- 絶対値の中身が $0$ になる $x$ の値を見つけ、数直線を区切って考えましょう。
- それぞれの範囲で式を作り、グラフを描いて、最後に境界線でつなぎ合わせれば完成です!
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